やとわれ編集長 岡井のボート事件簿 FILE20 ボートが客席上陸!?事件

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やとわれ編集長 岡井のボート事件簿

 

【FILE20 ボートが客席上陸!?事件】

どうもみなさん御機嫌よう、岡井です。

突然ですが、みなさんはボートレースにおけるコースアウトを見たことがありますか? フライング等で自主的にレースを外れるためのものではなく、レース競技に起こるアクシデントとしてのコースアウトです。

そもそもボートレースにおけるコースの概念とは、何枠に入るのか、どんなライン取りをしてターンするか、にあると考える人も多いと思います。実際に水面のどこまでボートを走らせたらコースアウトになるのかをご存じの方はいるのでしょうか。考えてみればコース際に柵があるわけでも白線が引いてあるわけでもないボートレースは、最もコースの境界がイメージし難いレース競技かもしれません。

 

走行タイムの規定や転覆・落水を含めレース復帰が困難だと判断された場合には失格になりますが、レース続行の意思がみられる限りはどんなに大きくターンしようが問題は無いはずです。じゃあボートレースにコースアウトなんて存在しないのでは? と思っていたらありました。誰が見ても明確にコースアウトですと言える事件が。

 

■ダイナミック上陸ボート

2016年9月10日 江戸川 11R での出来事をご紹介しましょう。

レースは2周目のホームストレッチに入り、なおも続く2番手争いのデッドヒート、各艇入り乱れて抜きつ抜かれつというなかなか熱い展開。しかしそこでアウトからインに入ってきた2号艇を追った3号艇が引き波の影響を受けて小さくバウンドしたかと思いきや、気づくと船首を大きく客席側に向けてしまいました。さらに後続の6号艇が巻き込まれるかたちで、安定を失った2艇はどんどんアウト側に寄って行きます。そして――

消波装置を乗り越えた6号艇は飛沫をあげながら上陸達成しました。感動的な陸上ボートの第一歩ではありません。幸い消波装置との間にはスペースがあるので、客席に突っ込む大惨事はまぬがれましたが、構図的には接近して客席にサービスするイルカショーのそれです。まぁイルカと違って6号艇はそのまま失格となりましたけど。

 

▲消波装置を呑み込んだ<ボート>空前の上陸!!

 

展示走行等で客席付近を走る選手も存在しますが、さらに客席に接近して上陸するボートを見る機会はそうありません。あくまでアクシデントの結果ではありますが、レースの迫力という意味ではこれ以上ないダイナミックな展開を目撃したファン達。もはや遊園地のアトラクションくらいでは満足できなくなってしまうかもしれません、ウォーターワールドとかを真顔で鑑賞してもおかしくありません。

 

■決まり手の名は押し出し

ボートが消波装置に乗り上げ、あるいは乗り越えてしまうアクシデントはいくつかありますが、そのほとんどは他艇との接触の結果そうなってしまったというものです。

しかしボートをぶつけるダンプと呼ばれるテクニックが存在するのも事実であり、激しいレースでボート同士がぶつかり合うのはある意味当然とも言えます。もちろん速くゴールするかを競うレースの進行上、妨害を目的とした行動は健全ではないかもしれませんが。

 

ここはひとつ視点を変え、競馬の障害レースのような位置づけで、ボートレースでも新たな種目を考えても良いかもしれません。競技のバリエーションとして円形のコースを設定してその外に他艇を出す、あるいは転覆させれば勝ちという競技です。階級別に『A1番付』みたいに組まれると、パワーボートバトルとか名付けられてアメリカの人とかに人気が出そう、ターキーでもかじりながらゴキゲンに歓声が上がる様子が想像できます。

ナナテイ編集長としてこれを提案すれば面白いのでは、と深夜のテンションで考えてみましたが、一晩寝て冷静になった結果これはまるっきり相撲だと気付いて挫折しました。ごっつあんです。

 

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岡井モノ

やとわれ編集長。だいたいわかってない。 twitter→@shopping_owl

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