やとわれ編集長 岡井のボート事件簿 FILE26 謎の仕様!? SFCソフト事件

連載
やとわれ編集長 岡井のボート事件簿

【FILE26 謎の仕様!? SFCソフト事件】

 

どうもみなさん御機嫌よう、岡井です。現在世間はお正月、普段は忙しくお仕事をしている方も、年末年始は家でゆっくりという方も多いのではないでしょうか。私も子供の頃は友人や家族であつまってゲームで楽しんだりしていましたね。

そこで新年最初の事件簿更新は、とあるゲームソフトについてご紹介させていただきます。事件と言ってしまうと大げさではありますが、なかなか衝撃的なゲームだったりしますコレが。

■スーパーファミコンソフト『実戦競艇』

日本では過去何度かゲームブームというものがありましたが、任天堂のスーパーファミコンが人気を集めた時代もそのうちの一つです。ゲームソフトも『マリオブラザーズ』や『ドラゴンクエスト』といったゲームオリジナルの人気タイトルだけでなく、サッカーや野球といった現実世界で人気があったスポーツも次々とゲーム化されていきました。

そんな中1995年にイマジニア社から発売されたソフトが『実戦競艇』です。ちなみに1995年は『クロノトリガー』や『ドラゴンクエストⅥ』、『スーパードンキーコング2』が発売された年です。当時世代だった方はどんな時代だったかを思い出していただければ。

 

▲ちなみに当時は「競艇」呼びが一般的でした、今はボートレースですね

 

気になる『実戦競艇』のゲーム内容ですが、競艇の父と呼ばれる主人公が若手レーサーを育てる「ストーリーモード」と、予想を楽しむ「パーティーモード」「ドリームマッチ」があります。

まず実戦と名がついていますがボートを操作する要素は全くありません、レースが始まれば完全に見守るのみ。お父さん達をプレイヤー対象として想定して開発されたのかもしれませんが、それにしてもアクション性が皆無。1レース中の約1分半ほどの時間はただ見守るのみです。グラフィックも当時のスーパーファミコンレベルなので、見るだけなら実際のレース中継を視聴した方が良いのではと思えます。

現実のボートレースも観客が操作できるわけでもないのだから、予想シミュレーターとして楽しめば良いのではと考える方も多いと思いますが、ゲームを進めていくと驚愕の仕様が明らかになります。何度かレースを観戦するうちに、6-4-3や5-6-3といったやけに荒れるレース展開が多いことに気づきます。実はこのゲーム、選手同士の実力差や枠の有利不利要素が全くありません。どの艇が何着になるかはランダム抽選されているのか、現実のレースでは滅多にない6号艇が1着になることもしばしば起こります。

選手データには体重や得意戦法がありますが、それを考慮して予想する必要も全く無し。ただオッズの高い組み合わせを買うのが最も勝てる方法なのです。3つあるモードは結局全て予想するゲームなので、全部高配当の舟券を買うという簡単な作業を繰り返すだけになってしまいます。ボートレースというよりサイコロを振るチンチロリンを予想するみたいなゲーム性です。

 

一応レース実況は雰囲気が出ているとか、競艇仙人というキャラクターがレースの決まり手やフライング等について教えてくれる部分は初心者向けとして役立つとか、評価部分が無いことも無いのですが、だったら他のボートレースゲームを買った方が楽しめると思います。そもそもこのゲームにフライング要素は無いにもかかわらず、ゲーム内でフライング解説していたりするチグハグぶりですし。

 

■少年はゲームで学んだ……?

子供というのは少なからず漫画やアニメの影響を受けるもので、サッカー漫画を読んでサッカー選手を志したという現役選手も珍しくはありません。いったい何人の子供が『実戦競艇』に触れてしまったかは不明ですが、これでボートレーサーを目指そうという気になった子供はいるのでしょうか。なまじこのゲームに親しんでしまうと、運が100%の競技だと誤解されてしまうので大変危険な気がします。

インタビュー等を確認しても、このゲームを遊んだことがきっかけで、という選手はまだいないようですが油断はできません。私がオッズが高い舟券ばかり気になってしまった結果、ハズレ券ばかりになってしまうのもおそらくこのゲームの影響だと思います。多分ゲームのせいです、そうに違いありません。

▲私の脳容量は8bitくらいかもしれません

著者プロフィール画像
岡井モノ

やとわれ編集長。だいたいわかってない。 twitter→@shopping_owl

人気記事

めおと舟 その37『泪橋を逆に渡る』

TERU #8

TERU #7

TERU #6

TERU #3

TERU #2