やとわれ編集長 岡井のボート事件簿 FILE34 ボートチェンジャー事件

連載
やとわれ編集長 岡井のボート事件簿

 

【FILE34 ボートチェンジャー事件】

どうもみなさんごきげんよう、岡井です。前回ご紹介したお話は誤って他選手のボートを整備してしまった珍事でした。こんなこと滅多にあることではないと思っていましたが、実は近年似た事件が起こっていたのです。

 

ボートレーサーにとってボートとはまさに自分の運命をゆだねる舟となるわけですが、ボートそのものは選手の私物ではなく、基本的にはレース場の管理となります。選手はその節毎に1号艇から6号艇までのいずれかを割り振られ、主にピット内でその整備にあたります。

調子が悪いからモーター部品を交換してみようか、いや走り方で伸ばせるかもしれない等自艇の整備ひとつとっても真剣勝負。もしかしたらピット内にあるボートを見つめているうちに人馬一体ならぬ人舟一体に、まるで自分の身体の一部分のような感覚になる選手もいるのではないでしょうか。

 

■消えた1枠

2019年4月9日 徳山 4R

女性選手が活躍するヴィーナスシリーズの3日目、華麗な技を競い合うその節で事件が起きたのは4Rのことでした。展示を無事に終えたはずの1号艇の欠場がアナウンスされたのです。

展示航行の時点での転覆等ならいざ知らず、問題なく展示を終えたはずの選手が、それも予想の軸される事の多い1号艇が突然の欠場。一体何が起きたのかとざわつく場内。

そんな場内でさらに次の5Rでも1号艇選手が欠場します。おいおいこれはただごとじゃないぜ、1号艇は永久欠番にでもなったのかと波紋が広がります。

 

事件が起きていたのはピット内。4Rの展示終了後、次の5Rに出場予定だった1号艇選手が自分のボートと間違えて本番待機中だった4R用ボートに乗ってしまったのです。自分とボートを一体化した結果、当然のような感覚で目の前にある1号艇に乗ってしまったのでしょうか。

これが禁止されている「展示後の状態変更」に当たるため4Rの1号艇は選手責任外での欠場、5Rの1号艇も競技規定違反で欠場、即刻帰郷処分となったのでした。

 

■ボートチェンジシステム!?

誤って他艇のペラを交換してしまった事件と同様、今回の件も選手に悪意は無く、間違いから起こってしまった事件とのことです。知らぬ間に欠場が決まってしまった4R選手は気の毒ですが、勘違いから厳しい処分を受けることになった5R選手はもっと大変かもしれません。

でも、もしボート自体を交換できるシステムがあればどうでしょう。このボートは調子が悪いから今日は別のボートで出場する、なんてことが可能になると選手達は部品を組み替えたりする煩雑さが解消されることになるので、歓迎されるかもしれません。いや、ボートレースは整備も含めた戦いだと否定されるでしょうか。

 

▲ボート自体を気軽にチェンジ!?

 

少なくとも現在はモーターをはじめ整備も含めた能力を競っているのがボートレースですが、そもそもモーター自体を抽選で決定する運の要素もあります。性能の高い超抜モーターが大当たりだとすれば、調子の良くないモーターに当たると苦労するなんてこともボートレースの日常。そんな世界に変化をもたらすボートチェンジシステムはいかがでしょう。

とはいえ考えてみるとあまりに気軽に交換が可能だと、それこそモーターガチャのリセマラ、みたいな世界になってしまいそうですね。「〇〇選手は早めに良いボートに当たって今節絶好調!!」なんて世界になるとファンも選手の技術や調子云々ではなくレースも運任せのガチャ状態、それはひどく味気ない世界な気もします。

 

やはり現在のシステムこそがボートレースの醍醐味という気もします。今月は予想をはずしまくっている私としては、はずれ舟券が溜まっていくと10枚で商品がもらえるガチャくらいは実装して欲しいと願います。

 

著者プロフィール画像
岡井モノ

やとわれ編集長。だいたいわかってない。 twitter→@shopping_owl

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