やとわれ編集長 岡井のボート事件簿 FILE36 ほぼのび太!? オール1事件

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やとわれ編集長 岡井のボート事件簿

 

【FILE36 ほぼのび太!? オール1事件】

どうもみなさんごきげんよう、岡井です。ボートの基本はイン有利、つまり1号艇を1着に予想するというのが基本でございます。とはいえそれはあくまで基本の話、現実には1アタマで流せば全てOKなどという単純なものではなく、だからこそ面白いものでもあります。

 

勝負に絶対は無いともよく言われます。たとえどんなに固いと言われるレースでも、長い歴史の中では多くの波乱が生まれました。ボートレース以外でも同様、八割方決まりだなんて言われていても残りの二割が来ることもザラ。ゲームをする人なんかだと的中率80%はけっこうはずれそうな気がしませんか?

スポーツの世界では種目によってはぶっちぎりで強い選手がいれば、その選手が続けて1位をとることもあるかもしれません。例えば陸上短距離走なんかだと10回走って10回1着をとる選手はいるでしょう。しかしボートは前述のように枠や整備、さらには他艇との駆け引き要素があります、このためボート操作の上手い選手が必ずしも上位に入るとは限りません。

そこが奥深いとも言えるわけですが、まぁ簡単に言えば1号艇は有利だけどそんなに1着になるわけではないってことです。数値にすると1号艇1着率は53%程度ですね。

 

■1号艇の指定席

それはつい最近、2020年1月3日江戸川での出来事でした。まずはこちらの画像をご覧ください。

 

(ボートレース江戸川公式サイトより)

1Rから12Rまで1着1号艇。1、1、どこまでいっても1号艇です。のび太の成績表レベルに1が並ぶ結果となっています。単純な確率で言っても1日のレースでも5、6Rくらいは1号艇以外が1着になるものなのですが、この日の1号艇はまさに江戸川の流れにノっていたのか、勝負の女神に愛されていた感があります。

もちろん1枠に上位選手が集中していたわけではありませんし、失格も11Rに1艇あったのみ。実際に2着以下には5号艇、6号艇も連なっているわけですし、3Rに至っては1-3-6での万舟。そこまでインに絶対性があるわけでもありません。ボートを知らない人にこの日の結果をみせたら、2着以下を予想するゲームかと思われそうです。何これ、こういうルール?

 

■一富士二鷹三茄子からの1号艇

正月三日目に起きた事件、というほど大げさな出来事ではありませんが、ちょっとした珍事ではあります。ベテランファンに言わせると「インが強いなんて当たり前」「長年みてりゃ起こること」くらい言われそうですが、こんなキレイな1並びはそう起こることではありません。

 

▲すがすがしいほどのオール1

 

全部こんなに1号艇が強ければ予想が楽になりそう。だって2着に2号艇、3号艇を買っておけば2/3は当たる計算ですからね。驚異の回収率です。でも実際当日に予想していた場合、ここまで1号艇1着が続くと次は逆に他艇が来るのではと考えてしまいそうで悩ましいですね。

お正月のレースだからここは見た目もキレイに1並びしよう、そんな見えざる意思が働いていたのでしょうか。それとも万舟券ばかりを狙おうとする私のような人間に対する戒めとして、ボートの基本を気づかせるレースをみせてくれたのでしょうか。

 

「のび太くんの成績表に並んでいる数字は?」というクイズくらい、ボートレースの着順が予想しやすければ助かるなぁと考えましたが、その思考自体がもうのび太くんと同じレベルの横着ぶりだと気付いてしまいました。いや、むしろこれこそが真理、正月の江戸川はボートレースの基本がのび太だと教えてくれたのかもしれません。

……えっ違う!?

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岡井モノ

やとわれ編集長。だいたいわかってない。 twitter→@shopping_owl

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