やとわれ編集長 岡井のボート事件簿 FILE37 返還金10億事件

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やとわれ編集長 岡井のボート事件簿

 

【FILE37 返還金10億事件】

どうもみなさんごきげんよう、岡井です。ボートレースはフライングが出ると対象艇を買っている舟券が返還となることはご存じの通り。返還そのものは特に珍しい話ではありませんが、今回はその金額が特に多かったレースのお話をしましょう。

 

返還金額が多くなるレースというのは、多くの舟券が買われるレースです。人気・実力共に備えた選手が集まるSGなんかはその最たるものでしょう。さらにボートレースは3連単・3連複での購入者が圧倒的に多く、特にインコースの艇をどこかにからませる買い方が主流です。そのため1号艇が失格になった場合などは均等に割って総売上の1/6なんていう生易しいものではなく、半分以上の舟券が返還になることもあります。

出場するボートレーサーも失格すると出場停止等のペナルティがあります。特にSG等の大きいレースではより罰則が重く、参加が決まっていたG1・G2・SGへの出場も取り消しになってしまいます。当然ながらこの期間は賞金を稼ぐこともできないため、余裕がある一部トップレーサーを除いては死活問題。

私のような庶民には想像もつきませんが、舟券返還は目に見えている部分以外にも大きなお金が動く話になるということですね。

 

■年の瀬の大返還 クイーンズクライマックス・プレミアムG1

2015年12月31日 福岡 12R

事件が起こったのは暮れも押し迫ったこのレース、一年を締めくくる賞金女王の決定をこの目で見ようと、レース場にもたくさんのファンがおとずれました。大晦日の夕方という時間帯ですので、レース場に直接行けずとも場外やネット観戦等、仕事納めをしてレースの行方を見守ろうなんて人も多かったのではないでしょうか。

 

結論から言ってしまうと、1番人気の1号艇がフライングをしてしまいます。レース結果としては4-6-3という結果に。ボートレースにおいてフライングはいつでも起こりうるとはいえ、よりによってなぜこの時にと思ったファンも多いでしょう。

舟券の返還率は81.2%、多くの人が1号艇を中心に予想を組み立てていたのがわかります。そしてその返還金額はなんと10億4392万1200円、近年稀にみる高額返還です。金額が大きすぎて実感はわきませんが、ボート1艇の動向にそれだけのお金が動くと考えると妙に感心してしまいました。

 

▲ファンも関係者も揃って悲鳴を上げたと思われる10億超えの返還

 

ボートレース福岡は年間で約300億円ほどの売り上げがあると言われています。それを考えると10日分以上の売上金額が1日のたった1レースで返還になったと考えられるので、年末の最終戦にかけられた期待の大きさも知れるというもの。

ちなみに4号艇選手は優勝戦初出場で初優勝という快挙を成し遂げました。波乱があったレースとはいえ、そうした要素を含んだボートレースという競技を制したのはお見事ですね。

 

■減額で複雑なお正月?

場内では単純計算で8割以上の人が返還に並んでいたと考えると、なんとなくスッキリしない年末だったのかもしれません。こういう時に「なんだチクショー」と悪態づいて券売機に並んでいる人がたまにいますが、その中にはフライング無しでもハズレていたであろう買い方をしていた人は絶対いたと思います。ちなみに私ようなハズレてばかりいる人間はむしろ返還で「助かった」と思うタイプです。

おそらく最も「チクショー」と言いたい人は最初から4-6-3を予想していた人ではないでしょうか。4-6-3の払い戻しは4740円だったのですが、大規模な返還があったため大幅減額されたことは容易に予想がつきます。4号艇選手のファンだったりする人なんかは特に複雑でしょう。

喜びたいけど、払い戻しのことが正月の間も頭を離れず。「やったぁ」と言いつつも笑い声はどこか乾いていたかもしれません。

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岡井モノ

やとわれ編集長。だいたいわかってない。 twitter→@shopping_owl

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