やとわれ編集長 岡井のボート事件簿 FILE42 ご注文はボート実況ですか!?事件

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やとわれ編集長 岡井のボート事件簿

【FILE42 ご注文はボート実況ですか!?事件】

どうもみなさんごきげんよう、岡井です。ボートレースを盛り上げる要素の一つにレース実況があります。昨今ではレース場ごとに実況者が個性を発揮する場面も多くなってきましたが、その個性が巻き起こすちょっとした事件に界隈がざわつくなんてことも……。

 

近年ではゲーム実況動画が広く認知される等、実況という行為そのものが一般化しつつあります。デジタル大辞泉によると実況とは『現実のありのままの姿。実際の状況。』とされているように、厳密には実況中継をするという意味で使われることが多い言葉ですが。

画面で起きていることをそのまま解説したり感想を述べるものも含めて実況中継なので、ただ実況をしたいということならスマホ片手に動画発信をすれば誰でもすぐに実況はできてしまいます。しかし職業アナウンサーをはじめとしたプロの実況にはやはり相応のテクニックが詰め込まれているもの。

例えばスポーツ中継などはわかりやすいのではないでしょうか。野球やサッカーといったメジャースポーツは各選手の名前や特徴を覚え、目まぐるしく変わる展開を正確に伝えなくてはいけません。他にも駅伝中継では順位変動こそ多くないものの、変化の乏しい展開も飽きさせぬよう選手たちの背景にあるエピソードを適切なタイミングで挟むことが必要であり、プロレスの場合は試合展開を盛り上げるような勢いと熱い実況を求められます。総じてプロの実況というのは根幹となる喋りの技術の他、その場面や種目に応じた対応が必要になると言えるでしょう。

 

■ボートレース津の実況者がアニメ好きすぎる件

2019年3月3日 津 12R

この日はG1レースであるつつじ賞王座決定戦開設66周年記念競走の最終日。最終レースの王座決定戦はそうそうたる出場選手が並びます。

ボートレース中継ではお馴染みの流れですが、ピットを離れての待機行動中には各出場選手名の読み上げと枠が紹介されます。王座決定戦であるこのレースはいつもよりも各選手の紹介が少し豪華、というか独特の言い回しを交えて選手紹介が進みました。

 

「ファンのオーダーはただ一つ、ご注文は優勝ですか? 1号艇」

「ボートランドサガの絶対的エースにして不動のセンター 2号艇」

「俺のモーターがこんなに出てないわけがないと言わんばかりに大活躍 3号艇」

「とある茅原の超電磁砲(レールガン) 4号艇」

「今よファンタジスタゴール 5号艇」

「勝って祐季の成り上がり 6号艇」

 

何か変わった紹介をしているなと思いましたが。実はこれ、それぞれ近年のヒットアニメタイトルのオマージュとなっています。それも実況者のアドリブだったとかで、アニメファンならばにやりとしたレースだったのではないでしょうか。

 

▲注文というよりサプライズだった選手紹介

実際にレースの中身も白熱した良いものでした。特に4号艇が本当に超電磁砲ばりに伸びてトップに食らいつき続ける展開は今見ても面白いです。

 

■実況担当 君の名は。

この実況担当者は佐竹亮さんという実況アナです。アニメが好きすぎるあまり独特の言い回しをすると一部では有名な方でして、時々こうした実況をしているようです。実際アニメ好きの人がここからボートレースに関心を持ったりと良い流れも生まれており、有用な個性として成立しています。

特にアニメに思い入れが無い人からするとネタとしての意味は不明かもしれませんが、実況を聞いていても不必要な要素を持ち込んで邪魔になったという印象はありません、これが大切なことであり、プロ実況者が持つテクニックなんだと思います。だって焼肉が好きだからと言って脈絡なく「1号艇はカルビ、2号艇はホルモンです」とか口走ったら意味不明過ぎて選手からも含めて苦情が殺到するでしょうし。

 

ちなみに前述のつつじ賞王座決定戦開設66周年記念競走は後にAbemaTVでも放送され、人気声優がボートレースにチャレンジする番組で紹介されました。読み上げられるオマージュ表現に声優たちも驚きとともに沸いており、改めて良い企画だったと思いました。

レースを中継で楽しむ人も増えている昨今、その実況内容にも注目してみると面白いかもしれませんね。

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岡井モノ

やとわれ編集長。だいたいわかってない。 twitter→@shopping_owl

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