やとわれ編集長 岡井のボート事件簿 FILE45 妨害!? 恵まれしぼり事件

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やとわれ編集長 岡井のボート事件簿

【FILE45 妨害!? 恵まれしぼり事件】

どうもみなさんごきげんよう、岡井です。レース競技全般に言えることですが、直接的に他選手に接触する行為は危険なため基本的には避けられます。しかしボートレースの場合は競ったレース展開になるほどボート同士の接触が発生しやすいものですし、なかには意図的に接触するダンプ(※)と呼ばれるテクニックも存在します。

※先行艇との間に、相当の艇間距離(3~4艇身)があるにもかかわらず、艇首(バウ)をあまり返さず突っ込んで相手を飛ばし、自分はその反動で前に出てくる航走のこと。(ボートレース公式サイトより)

ファンとしては白熱するレース展開は非常に面白く、接触も望むところだという考えもあるかもしれませんが、高速で走行するボートはちょっとした接触でもバランスを失いやすく危険なものです。

レース中のアクシデントは数多く存在しますが、今回はそんな接触からの事件をご紹介しましょう。

 

■絞ったらめぐまれた

2006年3月11日 蒲郡 2R

晴れ間が広がるおだやかな天気となった蒲郡の第2R、全てがB1選手で揃ったこのレースはイン有利と言われながらも外枠の選手も侮れない成績であり、スタートが特に重要とみられていました。

枠なりの123/456のかたちでスタート、キレイに揃ったスタートかと思われましたがそこで頭一つ抜き出たのが5号艇。実力伯仲の選手の中で好スタートを切れたこの状態はかなり有利、このまま真っ先に1マークを回れば勝ったも同然です。

そして外枠にいた5号艇は1マークに向けて徐々にボートを寄せてインへと絞ります。それに合わせるかたちで4号艇や3号艇もインへ……っと思った次の瞬間!!

 

▲外からしぼってきたボートが突如跳ねて転覆

 

おーっとっとっとっとぉ!? これは大アクシデントぉ!!」とアナウンサーも驚きの声。

5号機がきりもみ状態で宙に舞い、そのまま転覆。さらにイン側にいた他の選手も巻き込まれて落水する等、次々と競走を中止していきます。

寄せるうちに船尾が隣の4号艇に乗り上げたかなと思いますが、簡単にクルッとまわってしまいました。それほど強引に寄せたようにも見えなかったのですが、バランスを崩したところに風が吹いてきたのかもしれません。

 

レースの結果としては6-3で決着。5号艇は妨害失格、4、2、1号艇もレース続行不可能のため失格となっています。インにいながら難を逃れた3号艇もすごいところですが、このレースで一番運が良かったのは最外にいてアクシデントの影響を受けず、恵まれで1着となった6号艇でしょう。

ちなみに6-3の二連単は12,900円の高額配当、恵まれしぼりで二連単がまさかの万舟。恵まれしぼりってなんか乳製品っぽいですね。

■妨害のライン

今回の5号艇は妨害失格となりましたが、どこからが妨害になるかはなかなか難しいラインだったりもします。おおまかに言えば自分が転覆した時に、後続艇を巻き込んで転覆した場合は大概の場合は妨害失格となりますが、後続が転覆艇をかわしてロスした場合などは妨害失格にならないことが多いです。

レース結果に及ぼす影響や悪質性を加味して判断されていると思われますが、傍から見ているファンにとってはわかりづらいのも事実。前述のダンプに関しても、大差がついた中であからさまに当てに行くとまず不良航行をとられペナルティがあります、ただし1~2艇身程度の差でダンプした場合は不良航行をとられなかったりします。競っていたら自然とぶつかっちゃうよねという判断なのか何なのか、だったらそもそもダンプって反則行為なのかテクニックなのか、なんだか位置づけがあやふやな気がします。

競技においては反則ギリギリを攻めるというのは勝つための手段の一つではありますが、あくまでルールがあってこそ成立するということは忘れないでおきたいですね。私も幼い頃はスーパーファミコンの対戦ゲームで友情と裏切りを学んだのでそう思います。マリオカートで執拗に赤甲羅をぶつけてきた中田君のことは今でも忘れません。

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岡井モノ

やとわれ編集長。だいたいわかってない。 twitter→@shopping_owl

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