やとわれ編集長 岡井のボート事件簿 FILE48 韓国競艇悲しみのリピート事件

連載
やとわれ編集長 岡井のボート事件簿

【FILE48 韓国競艇悲しみのリピート事件】

どうもみなさんごきげんよう、岡井です。ボートレースは日本の競技ではありますが、基本的にはボートの順位を競うというわかりやすいルール、海外でも受け入れられやすいような気がしますがどうでしょうか。

少し調べてみると、いわゆる日本の形式でのボートレースは日本独特のもののようです。モーターボートでレースをするという競技自体は、アメリカのパワーボートレースのようなものがあるにはあるのですが、ボートが大型のものだったり直線重視のレースだったりと日本とは毛色が異なるものです。確かに文化はもとより基本的な体格も違いますし、ボートレースに適した水面を用意するのが難しい国もあるでしょうから日本と同じものは難しいのかもしれません。

しかし世界に一カ所だけ、日本形式のボートレースがおこなわれている場所がありました。それは韓国にある渼沙里漕艇競技場(ミサリそうていきょうぎじょう)です。出遅れの猶予が少し多かったり、ピットから直接スタートするレースも併催されていたりと一部異なる部分もあるのですが、基本的なレース形式は日本とほぼ一緒。レース中継番組もあります。

このレース中継番組、私も録画を見る機会があったのですが、実況も含めて日本と同じような雰囲気です。ただレース終了後にちょっと変な部分がありました、日本ではこんな風に放送しないだろうなというような。あちらではこれが普通の事かもしれませんし、事件というほどではないかもしれません。ただ日本のボートレース番組に馴染んだ人からすると、なんだこりゃと思ってしまう番組構成であることは確かです。

 

■オッパ韓国スタイル

では実際に放送されたある日の番組の流れをご紹介しましょう。

ピットを出て6艇それぞれが進入、各選手紹介時に画面に映し出される映像がスーツ姿の選手なのは何故でしょうか。そしてスタートから1マークへ、ここが重要ポイントなのは日本も韓国も変わらない様子。そして3号艇5号艇が前へ出る一方、外へ流された1号艇とそれに巻き込まれる形の6号艇がもつれながら大きく膨らむ展開。こうなってしまうともう上位復帰は困難と思われますが、安全に回って最後までレースに参加して、などと思っていたら握ったままの6号艇はそのまま大きく外に向かい、ついにはバックストレッチ側の波消装置を乗り越えて岸壁(?)に乗り上げてしまいました。見ている限りでは最後まで緩めなかった様子なのですが、これは選手の技術が未熟なのか、それともそういうルールなのかがいまいち不明です。

レースは1マークの時点で抜け出した5号艇が1着と、アクシデントはありながらも終了。失格となってしまった6号艇選手も救助艇に乗っており、大きな怪我等は無さそうです。番組ではレースの終了を知らせる表示が流れ、エレガントさを感じるピアノ音楽が鳴り響く中でレースのリプレイが流れます。

救助艇の上の6号艇選手、外に流れてコースアウトする6号艇、別角度からとらえたコースアウトする6号艇、再び救助艇の上でうなだれる6号艇選手……。なぜ失格になった6号艇ばかりが!?

 

▲なぜか執拗にリピートされた6号艇アクシデント集

 

6号艇のみが晒し者のようにリピートされ続けるソロライブ状態。勝った5号艇の様子はおろか、その他のシーンも一切リプレイされません。どうしてこんな死人に鞭打つようなリピートを……。

 

■打ちひしがれる6号艇に執拗な熱視線

この番組に関しては直接取材しておらず、あくまで私が映像を見た感想という範疇の話なので、詳細な部分は不明です。アクシデントを珍プレー集のような感覚で取り上げているのかもしれませんし、逆に選手への戒めの意味を兼ねて失格選手をピックアップしている可能性もあります。

何にせよ確かにこのレースの6号艇を印象づけることには成功していると思います。救助艇の上で

orz

みたいな体制で落ち込む選手とアクシデントシーンを交互に見せつけられ、なにやら悪いことをしているような気にもなる番組です。

韓国の人々の文化なのか、それともこの回だけがたまたまこういう放送だったのか。謎が深まるちょっと変わった韓国のレースなのでした。

著者プロフィール画像
岡井モノ

やとわれ編集長。だいたいわかってない。 twitter→@shopping_owl

人気記事

ボートレースの回収率と的中率とは。告知もあります。

TERU#23

ナカキン流展示航走の見方を紹介します。

やとわれ編集長 岡井のボート事件簿 FILE11 厳格養成所脱走事件

めおと舟 その94『こういう時代もあるカポネ』

荒れるレースの条件とは。 3カド戦に企画レース?