めおと舟 その49『これまでのめおと舟』

連載
めおと舟

前回までのあらすじ──。
『ボートレースで一発ブチ当てて引っ越せばいいじゃない』という妻の言葉から唐突に始まった夫婦共通の趣味・ボートレース。順調にハマる夫婦だったが肝心の引っ越しに関しては夫の職業がボトルネックになり暗雲が垂れこめる。さらに本格的なコロナ禍が世界に到来する中で妻は転職。なんと1Kの自宅にて夫婦二人での在宅勤務が始まった。

さて。めおと舟の連載も49週目に突入した。それは取りも直さず「オイラたち夫婦がボートを始めてからだいたい一年」を意味している。次回は50週目の節目として大ネタをぶちかますとして、今回は今までの「めおと舟」を振り返ってみようと思う!

だんだん連載が長くなっていくと最初っから読むのが億劫だと思うけども、とりあえずここに書いてある奴順番に読んだらどんな連載か分かると思います!

それでは! どうぞ!

 

その1『グランジ大さんのせい』

記念すべきめおと舟第一回目の連載はここから始まった。この頃は実際「何をやるか」全然決めてなくて、そもそもオイラ自身ここまでちゃんとボートをやることになるのは予想もしてなかった。とはいえ「引っ越し」「夫婦」「猫」の三本柱を主軸にするのは薄っすら決めてる節があり、そういう意味では初回からある程度スジは通ってるなぁという印象。ボート的にいうと、この頃はタイトルにもある「グランジ」の大さんのボートレース番組の影響を受けまくっており、ルーキーシリーズばっかり狙っていたと思う。知識量が圧倒的に不足しているのでボートレース用語の勉強をしつつの連載スタートだった。

 

その4『はじめての万舟』

はじめてボートレース連載っぽい記事を書いた回。この頃はビギナーズラック全開で何か知らんが的中率が異様に高く、なんなら「ボートレースってちょろいな」くらいに思っていた。ちなみにその後万舟は一度もなし。思えばこの時に万舟をブチ当てたお陰でその後のオイラのボートレース人生は狂っていったように思う。

 

その7『引っ越しまでのディスタンス』

テーマの一つである「引っ越し」についてフォーカスした最初の回。この頃は「一応これはボートレース連載なんだからボートについて入れとこう」みたいな意識があり、後半部に無理やりボート予想をねじ込んでる構成が味わい深い。ちなみに引っ越しに関してはようやく前進の兆しあり。次回あたりで良い報告ができそう……?

 

その9『妖怪肘なめり』

これは「猫」をフォーカスした回。「めおと舟」の連載序盤はこんな感じで頭に過去の話を入れて現在に結びつけるというちょこざいな構成が目立つ。当たり前だけど過去の話は有限なのでそのうち無くなるわけで、こういう構成も連載がこなれてくるにつれて減っていった感じ。レース予想的に言うとこの頃からだんだん「ボートって全然当たらねぇな」みたいな感じになってきている。

 

その13『マクロ的な経済観点でいうと国が仕事相手なのかもしれない』

この辺から登場人物を増やすため「めおと」を拡大解釈して家族をフォーカスし始めた。結果「実家に帰ってオヤジとボートしよう」という漠然とした裏テーマを自分の中で設定してた痕が見える記念碑的回だ。んでいよいよこの辺から実戦記事の出番が少なくなっていく。

 

めおと舟 その15『結婚記念日には旅行をしよう』

ざっくり「嫁とUSJに行きました」という回。もはやボート関係ないが無理やり「ボート」という単語を文中にねじ込む事でなんとか成立させようとしてるのが頭おかしくて笑える。んでそのせいで後日岡井編集長から「もうちょっとボートお願いします」とのご指摘をいただく事になるという意味で重要な回だった。ボートレース予想力としては既にこの辺からはるちゃんの方がオイラよりも的中率・回収率共に高くなっているのだけども、オイラは「はるちゃんに遅れてたビギナーズラックがきた」くらいに思ってた。

 

めおと舟 その17『妻、人生初のボートレース場へ(1)』

全4話の大ネタ。ボートレース江戸川への取材記だ。個人的に設定してた裏テーマとしては「ナナテイ執筆・出演陣全員登場させよう」というもので、その企みはある程度成功していると思う。裏話としては、これに前後して各話に武尊さんによる素敵な扉絵が付き始める事になり、それに対応する形でオイラの締め切りがちょっと早くなった結果、岡井編集長から度々怒られるようになった。

 

めおと舟 その22『めおと舟前夜:死にかけた保護猫のブルース』

世界一ボートレースに関係ない回。まあ猫も(勝手に設定した)テーマだし何とかイケるだろうと思って提出したら「これボート関係ないんでタイトルに前夜って付けていいですか」と、初のタイトルリネームがあったのが印象的。実際この「保護猫事件」は去年のオイラの生活の中でもかなり上位に食い込む出来事だった。ちなみにこの時の「マイケル」は現在某氏の母親のもとで元気に生活しているもよう。よかったよかった。

 

めおと舟 その25『お正月には寝っ転がってボートしよう』

これとその次の回、2話ワンセットでお正月シリーズ。本当はこの正月はもっとガッツリボートをやってそのレポートを対決形式で仕上げる予定だったのだけども酒を飲みすぎて成立せず。結局この時のアイデアは約半年後の「全レースぶち込み対決」にて実現する事になった。

 

めおと舟 その27『That’s What I Want(1)』(長崎帰郷シリーズ)

この前後編と「おやこ舟」の3話。合計5話が長崎帰郷シリーズの全貌。今思えばタイトルは「おやこ舟」で統一すれば良かったけども、長崎のオヤジがボートについてきてくれない可能性があったので万一に備えてタイトルを分ける必要があり、ちょっと煩雑になってしまった。個人的にはこのシリーズが一番好きなのだけども、そりゃ自分の家族の事を書いてるから当たり前。読者の方からみたら果たしてどうなんだろうという疑念が残るものの、やっぱ好き。また、このシリーズは裏テーマとして「ナナテイメンバー及びめおと舟登場人物を全員を出す」というのもあったけども、母ちゃんを除いていい感じで達成できた。

 

めおと舟 その35『来たる、引っ越し予定日!?』

文末に載せていた引越し予定日カウントがゼロを越えてマイナスに突入した回。このカウントに関しては当時「100日後に死ぬワニ」が流行ってたんでパクリっぽくてかなり恥ずかしかった(めおと舟の方が先)。後半いきなり消えたり復活したりするのはそんなオイラの心境を反映している。

 

めおと舟 その38『ボートが出来れば少しはましだろう』

流石に好き勝手書きすぎて原稿料貰うのが申し訳なくなってきたのでこの辺から急にまたボートについて書き始めた回。オイラの中で「ボート」と「めおと成分」の綱引きが行われた結果、導き出された答えが「猫の屁」だったのがありありと分かる。ボート予想力的に言うと、この辺からもうオイラははるちゃんの足元にも及ばなっていた。

 

めおと舟 その40『愛猫ピノコ、決死の脱走』

ボートについて書きはじめた! とか言ってた舌の根も乾かぬうちにまた潔くボートに全然関係ない回。本文に無理やりねじ込まれたボートレースという単語と、そして猫の写真の背景のディスプレイに映し出されるオッズの画面。「これはボートレース連載なんだからね!」と暗に主張するかの如きその画像が大変笑える一作。

 

めおと舟 その44『第一回!チキチキ!全レースぶち込み対決! 前編』

なんかボートレース連載っぽい企画を夫婦でやってみようと思った結果やりはじめた全レースぶち込み対決。これが意外にも大変面白くなにげに名作になった回。最初は前後編でいこうと思ってたけども丁寧に書いたら三話になった。中編を提出した際に岡井編集長が「三話ですか」と呟いたのが印象的だった。内容を読めば分かるけどこシリーズで「オイラは負けキャラ」「はるちゃんは勝ちキャラ」というのが完全にハッキリした。すでにこういう形の対決をやってもオイラは絶対にはるちゃんには勝てないだろうし、彼女も「ひろしには負けない」と公言してるのでもはやそんな感じです。

はい以上!!

一年間の総括ですが、とりあえずオイラとしては「ボートレース」という趣味に出会えた事はかなり大きい出来事でした。いままで暇な時間にちょっとした刺激を……といえばパチンコかパチスロしか無かった所に「自宅で手軽にできる趣味」としてボートレースが加わった事はなにげに非常に大きく、また好みが全然違って共通の好みが「猫」くらいしかなかった我々夫婦に「共に研鑽できる趣味」が出来たのもめちゃくちゃデカい。

この歳になるとイチから何かを学んで成長を実感できる機会というのはなかなか得難い経験だし、マジでやってよかった。第一、面白いしね。ボートレース。

よしゃ! めおと舟。約一年間の歴史でした。次回は50回記念。なんと懸案事項だったアレがついに解決……? 現在進行中ゆえどうなるか分かりませんが。乞うご期待!

 

(挿絵:武尊)

著者プロフィール画像
あしの

浅草在住。猫とホラー映画とパチスロを愛する39歳。パチ7にて『インタビューウィズスロッター』連載中。『5スロで稼げるか?』(www.5suro.com/blog)の中の人。ボートレースはからっきし初学者ですが、自分自身で楽しみながらその面白さをお伝えしていきたいと思います。

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