やとわれ編集長 岡井のボート事件簿 FILE53 3連複確実!! 3艇レース事件

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やとわれ編集長 岡井のボート事件簿

【FILE53 3連複確実!! 3艇レース事件】

どうもみなさんごきげんよう、岡井です。ボートレースには6艇で争われるレース、そのため競馬や競輪という他の公営競技と比較して当たりやすいと言われています。特定の競技に精通しているという方もいるでしょうが、6人の順位を考えるのと14人の順位を考えるのでは前者の方が簡単だというのはものの道理。しかしこれがもっと少ない、3人の順位を考える競技になったらどうでしょう。簡単に予想できそうだと思えますよね?

 

実際のところレース中に失格になって選手が減ることは珍しくありません。フライングや出遅れで複数の選手が一気に失格になったり、アクシデントによる転覆や落水があったりと、6艇そろってスタートした場合にもゴールするのは3、4艇という状況も起こりえます。

しかしどうでしょう、ピットから出てくる時点で3艇しかいないレースがあったら。選手も人間ですから、急病で欠場することもあるでしょうし、アクシデントによる帰郷で人数が当初より少なくなることもあるでしょう。しかしそういった場合も通常は組み合わせを再度考慮され、極端な少数にはならないように手配されるはずです。

そもそも少数の出場選手でレースをすると3連複でほとんどの着順を網羅できてしまうので、予想にもかなり影響が出ます。買えば当たるみたいな状況になるしオッズ的な意味でもコンパクトなレースになりそう。まぁこんな前フリしていますが、実際3艇で走ったレースがあるんですけど。

 

■ピットから出てくるのは3艇

2019年7月1日 住之江 2R

お馴染みのファンファーレと共にピットをとびだしてくるボートが3艇。

……3艇?

そう、出てきたのは1、3、4号艇のみ。2マークを回っての待機行動中ももちろん他のボートが出てくる気配は無し。インに1号艇、ダッシュが3、4号艇でそのままレーススタート。そして4-1-5でゴールイン。うん、それはいいけどどうしてこうなったという話です、他の3艇はどうしたのか。

実はこのレース、上記の3艇でのピットアウトその前にアクシデントがありました。そもそも本来のレーススタートは別にありまして、ちゃんと6艇立てでのレースだったのです。

 

2Rのスタート、6艇がピットを離れると同時に稀に見る激しい枠争い。6号艇もインを主張するために強気に絞っていきます、5号艇4号艇の前に出つつ絞って絞って、3号艇をもかわしていくのかと思われたその時、船体がバランスを失って転覆。そのあおりを受けた2号艇、3号艇もエンスト。救助艇が出動する事態となり、このままのスタートは不可能と判断され一旦仕切り直し。その後に3艇による再スタートとなったわけです。

待機行動時の出来事なので失格ではなく欠場扱い、舟券の扱いはL返還、レースとしてははじめから3艇立てということで開始されました。まぁ舟券発売時は6艇立てで売られていたので、特に予想に有利にはなりませんでしたけど。

 

実際には欠場として情報誌に載ったりはしていないのですが……

 

■住之江の3艇レース

欠場による3艇立てレースという展開はかなり珍しいものです。冒頭で説明したように、事前に欠場がわかっていれば番組変更等の調整が施されますし、そもそも複数の選手が同じレースで同時に欠場ということが自体が稀です。

待機行動中のアクシデントも、ちょっとしたものならそのままレースが進められますし、基本的に枠争いについても転覆覚悟で激しくぶつかりにいくというのはリスクが高いのであまり起こりません。

 

そうした起こりえないことがたまたま起こってしまったのがこのレースだったわけですが、発売額の約95.8%となる1357万7500円が返還。3連複、拡連複の賭式は不成立となりました。さらにアクシデントの原因となった6号艇選手には即日帰郷という処分、歴代稀に見る珍事ということで返還割合も処分も厳しいものでした。

さすがにこんなレースはそうないだろうと思っていたら、実は数年前の住之江でも同じような3艇立てレースがおこなわれているという驚くべき事実があったりします。なんなんだこのレース場は……。

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岡井モノ

やとわれ編集長。だいたいわかってない。 twitter→@shopping_owl

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