やとわれ編集長 岡井のボート事件簿 FILE61 メンタルバトルインタビュー事件

連載
やとわれ編集長 岡井のボート事件簿

【FILE61 メンタルバトルインタビュー事件】

プロスポーツにインタビューはつきもの。試合前に選手の調子を聞いたり、活躍した選手に感想を聞いたり、時には選手の人柄やプライベートに関する部分への質問なんかもあります。それらの多くは選手をもっと知りたいというファンのためではありますが、時にそうしたインタビューが思わぬ事件を巻き起こすことも。今回は具体的な一つの事件というより、ボートレース界のインタビューにまつわる考察をしていきましょう。

 

ボートレーサーは節目節目にコメントを求められます。優出時や優勝時のインタビューはもちろん、SGなどは節の開始時に選手が一同に会して意気込みを発表したり、出走表や情報誌に掲載される「今節は好調、丁寧なレースをしていきたい」「モーターがイマイチなので手を入れるつもり」みたいなコメントを出す必要もあります。それに加えて個別メディアのインタビュー等も入ってくるでしょう。

ボートレーサーはレースの専門家であって喋りの専門家では無いので、気の利いたコメントが苦手という選手も存在するでしょう。実際インタビュー嫌いで有名な選手もおり、何を聞かれても「知らない」「わからない」で通して周囲を困惑させた例なんかもあります。

 

▲通常ボートレーサーは素顔でインタビューを受けます、こんなにムキムキもしてません

■インタビュー中の空気がおかしくなる場面

選手がインタビューに協力的でない(と感じられる)時にはいくつか理由が考えられます。

まずは単純に話すのが苦手、あるいは寡黙な人の場合です。職人系の人はあまりペラペラ喋るのを良しとしないなんて例もありますが、悪意は無いけれど愛想よく振舞うのが苦手、あるいは必要ないと考えている人はいます。そういう人は何か聞かれてもハイかイイエかのみで答えたりするので、怒っているのかと思われたりしますが、ただ多くを語りたがらないというだけであって、もともとそういう人というだけだったりします。

体調が悪い、あるいは疲れているという時もあるでしょう。選手も人間ですし、いつでも元気ハツラツで絶好調というわけにはいきません。厳しい連戦が続いた場合なんかは早く休みたいと思うでしょうし、そんな時にマイクを向けられて思わずそっけない対応をしてしまう、なんてこともあり得ます。

あとはインタビュー中に気分を害してしまう場合もあります。インタビュアーもプロなのであからさまに失礼な質問をしてしまうことは稀ですが、過去に何度も答えている質問を繰り返されたり、あるいは誰が見ても不調な成績が出ている状態で「調子はどうか」なんて聞かれたらちょっとムッとしてもおかしくありません。さらにステージ上でのインタビューなんかは観客からまぁまぁ攻撃的なヤジが飛ぶこともあるので、純粋に応援しているファンとしてもヒヤヒヤする場面なんかもあります。

 

実際にヤジが原因と思われるピリピリした雰囲気になったインタビューは過去何度かありました。選手からすれば頑張って走っているのに「ちゃんと走れ」とか「お前のせいで負けた」なんて口汚く罵られたりすればそりゃあ気分は良くないわけで、口に出さないまでも「こっちは必死でやってんだ、観てるだけのヤツに何がわかんだよ」くらいの気分になってもおかしくありません。実際に観客のヤジをきっかけにムッとして顔色が変わる選手はいましたが、言い返したりせず飲みこんで大人の対応を続けたのはプロ精神でしょう。

インタビュー中のヤジに動揺してしまうような場面もあります。これは女子選手に比較的多いのですが、自分の走りを批判された時に気分が良くないを通り越して、自己嫌悪からか口数が少なくなっていると見受けられる場面もありました。次につながるアドバイスという意味での指摘は時に役立つものですが、感情に任せたおじさんが怒鳴ったりするだけならそれは萎縮してしまう結果しか生みません。

 

■インタビューは心の闘い

もちろんどんなヤジをとばされようと意に介さずマイペースに進行する選手もいますし、それをネタに笑いをとるような選手もいます。現在ではファンサービスを意識する選手も多くおり、一般のお客さんへの対応も慣れていることも多いと感じます。というかインタビューはほとんどが勝者を称える場面でおこなわれることもあり、本来楽しいものなんですけどね。

 

いずれにせよどんなにレースに熱くなっても心無いヤジを飛ばすのはマナー違反、舟券を買うのは自分の判断ですし、はずれても自分の責任。選手に飛ばすのは熱いエールだけにしておきましょう。

著者プロフィール画像
岡井モノ

やとわれ編集長。だいたいわかってない。 twitter→@shopping_owl

人気記事

連続イン逃げを狙うべし! 最後はまさかの展開に!?

年間収支大公開! 今年の振り返りと来年の抱負を。

ボートのデザインについてまとめてみたら色々と面白かった件。

ナカキン流展示航走の見方を紹介します。

これであなたも中級者。「新概念データ」を知っていますか?

めおと舟 その99『丸一日!全レース予想って出来るのか?(後編)』