やとわれ編集長 岡井のボート事件簿 FILE71 SGだけど一般戦事件

連載
やとわれ編集長 岡井のボート事件簿

【FILE71 SGだけど一般戦事件】

レース開始時に奏でられるファンファーレ。ピットアウト直前の緊張感が残る中鳴り響くこのメロディは、レースを前に気分を盛り上げたり、集中力を高めたり、また気合を入れるタイミングとして使われることもあるのでしょうか。

そしてある程度ボートレースを観戦するようになると、このファンファーレに様々なバリエーションがあることに気が付くと思います。

 

現在仕様されるファンファーレ10種がこちら。

・一般戦とG3の予選
・一般戦とG3の優勝戦
・G2とG1の予選
・G2とG1の優勝戦
・SGの予選
・SGの優勝戦
・新鋭リーグの予選
・新鋭リーグの優勝戦
・女子リーグの予選
・女子リーグの優勝戦

ファンファーレそれ自体に上位下位の概念はありませんが、グレードの高いレースで使用されるものはなんとも豪華で格式高いメロディーに聴こえるような気がします。特に選手の場合は目標の一つとなるであろう上位レースへの出場時、鳴り響くファンファーレを聴いた時にようやくここまでのぼり詰めたと感慨深いものがあるのではないでしょうか。

 

そんなファンファーレですが少々変わった事件……。そう、文字通り“変わった”事件を起こすことがあります。

 

■グレードダウンレース

ボートレースからつ 開設55周年記念G1全日本王者決定戦

全国のボートレース場から精鋭が集まるG1レース。出場選手や見守るファン、それぞれが想いを胸にレースの開始を待ちます。そして各選手が定位置につき、ピットアウトのサインと共に水面にボートをすべらせ、G1レースのファンファーレをBGMに己の枠を主張せんとバックストレッチ側に舳先を向けていきます。

やはりG1レースの勇ましさを感じるメロディーラインは良いですね、何度聴いてもこのG1レースのファンファーレは……このファンファーレは……。

 

▲別に悪い音とかじゃないんですけど何か変、その理由は……

……いや、一般戦のファンファーレですねコレ。

一体何故と違和感を感じたファンはザワつき、選手達もレース中断こそしないものの周囲を気にしている様子であり、「なにこれどうするの?」感が場内に漂います。

聴き間違いか、それとも俺が出場したのはG1レースかと思っていたがこれは一般戦だったのか、そんなわけは無いと思いつつも動揺してしまうかもしれません。ましてやメンタル面も成績に大いに影響するアスリートの世界、多少の事であれど不安を残したままレース開始となれば結果が変わってくるかもしれません。

このまま何事も無かったようにレースが始まってしまうのか。ファンファーレ間違いによる仕切り直しが図られるのか。一体どうなってしまうのか!?

 

■こまけぇ音ぁいいんだよ

はい、結論から言うと特に何事も無かったかのようにレースは進んでいきました。当然ですがファンファーレに従って一般戦に降格ということもありませんし、間違いましたとも特に報告はされません。考えてみれば動揺したとしても全ての選手が同じ条件なので不平等なレースとなるわけでもありませんし、違う音が出たから再度ピットインしてとなると選手・ファン双方にとっては余計に煩わしいのかもしれません。

 

このファンファーレ間違いは他にも稀にある例らしく、ベテランボートレースファンの人は確かあの時も違った、なんかタイミングが速かったり遅かったりした時もあったと語ります。

厳密にどういう手順で放送されているかはわかりませんが、このファンファーレは録音を場内に流しているので、ボタン一つ、スイッチ一つの間違えで異なった音が流れてしまうという状況もなんとなく想像はつきます。

 

ゲームやパチンコの演出ならば普段と違う音楽が流れたらチャンスと考えてしまいそうですが、リアルで違う音が流れた場合は、若干の動揺が走るものの大勢に影響なくレースが進んでいくのがボートレースの世界であるということがわかる事件でした。

著者プロフィール画像
岡井モノ

やとわれ編集長。だいたいわかってない。 twitter→@shopping_owl

人気記事

荒れるレースの条件とは。 3カド戦に企画レース?

ボートのデザインについてまとめてみたら色々と面白かった件。

年間収支大公開! 今年の振り返りと来年の抱負を。

やとわれ編集長 岡井のボート事件簿 FILE11 厳格養成所脱走事件

ナカキン流展示航走の見方を紹介します。

SGにまつわる選手の話