めおと舟 その103『場ごとの得手・不得手』

連載
めおと舟

前回までのあらすじ──。
夫婦揃っての趣味を持とうと始めたボートレース。2019年、2020年と連続でトータル収支マイナスを叩いた夫婦が次に目指すのは「2021年の収支をプラスにする事」。今年こそはと胸に誓いつつも、コロナ禍で巣ごもり状態の二人は他にやることもないまま、代わり映えの無い日常を送るのだった。

以前からボートレースをやっとる諸先輩はとっくの昔にご存知だと思うけど、いわゆる「テレボート」にて舟券を購入しておる場合、「ボートレース公式サイト」にて今までの的中率やら払い戻し金額等のデータを確認できる。

これ、気にするひともいればあんまり気にしない人もいると思うけども、経営やら戦略シミュレーションやらでデータを眺め、自分なりに分析してニヤニヤするのが好きなひとなんかは恐らくこまめにチェックしてんじゃないかと思われる。

かくいうオイラもそういう数字は結構気にしちゃうタイプなので頻繁に確認してるけど、まあ最近は低空飛行どころか地面にめり込む勢いで低下し続ける成績を見るたびにMPが削られていくんで精神衛生上はあんまりよろしくない。

んで、ボートに限らず常日頃から思うのだけど、こういうデータは「眺めるだけ」になっちゃうのが一番無意味だ。せっかくデータがあるんだから活かして用いなければならん。活用である。会社員時代とかも営業の成績とかをポンと渡されて喜んだり落ち込んだりしてたけど、大切なのはそこから何を読み取るか。課題が丸見えになっとるというのは逆に改善のヒントがあるという事なので、こりゃ有り難い話である。

というわけで、「ボートレース公式サイト」の投票データから、オイラの2021年の各種成績を洗ってみようと思う。んで今回は特に「ボートレース場別収支」に注目してみたい。

ボートレース場別収支。

これ今まであんまり気にしたことなかったんだけども、改めて見てみると色んなことが見えてくる。だいいち、こういう項目が用意してある事自体「これ大事だからな」という運営からのメッセージだと思うし、恐らくはオイラよりもずっと上級者の方はめっちゃ参考にしてるハズ。

というわけで見てみよう。以下、2021年のオイラの投票結果。場別収支だ。金額は生々しいんで省く。場名・的中率・回収率の順で列挙! ソイ!

【2021年のボートレース場別収支】
桐生 25% 143%
戸田 26% 103%
江戸 24% 71%
平和 *0% *0%
多摩 50% 116%
浜名 29% 87%
蒲郡 40% 154%
常滑 25% 65%
津 *7% *9%
三国 11% 24%
びわ 20% 83%
住之 38% 45%
尼崎 100% 113%
鳴門 *0% *0%
丸亀 16% 35%
児島 *0% *4%
宮島 25% 94%
徳山 25% 55%
下関 25% 56%
若松 *5% *6%
芦屋 *0% *3%
福岡 33% 29%
唐津 *6% 92%
大村 22% 36%

なるほど……。ふむ。的中率ゼロなのに回収がついてきてる児島・芦屋はこれ「返還があった」ということゆえ間違いじゃございません。一応2回ほどチェックしたんで転記ミスはないハズ。じゃあこれを元に分析してみよう! とりあえずパッとわかるのがこんな感じ。

・関東から蒲郡あたりまではそこそこ取れてるが、西へ行けば行くほど成績が下がっている。
・大村得意だと思ったらヤバかった(大村だけで4万くらいいかれてる)
・桐生と戸田と多摩川と蒲郡はけっこう好きだなァと思ってたらやっぱ成績良かった。
・苦手意識が強い平和島・若松は実際その通りの成績だった。平和島ァ!
・唐津は今年18レース買って的中1本だけどそれが万舟だったので収支がついてるだけで実際は苦手意識バリバリ。

はい、オイラ九州で育っとるくせに西のレース場が苦手という事が判明しました。というか大村の成績がショックすぎる。えー、もうちょい当ててねーっけ……というのは実はこれ、大村は「遅めのナイターレース」をメインで買ってまして、予想する時はだいたい酔っ払ってんのよね。同じくベロンベロンになったはるちゃんの分も買ったりしとるので、その辺をさっぴいて考えると実際はもうちょいマシだと思わるる。

んでもうオイラも2年くらいボートやってるので「得意な場」と「不得意な場」みたいなのも薄ぼんやり見えてきてるんだけども、意識下での「得意だと思ってる場」と実際の収支からみた「実際に成績の良い場」の乖離はこんな感じ。

【得意だと思ってる場】
桐生・戸田・江戸川・多摩川・蒲郡・びわこ・大村

【実際に成績が良い場(回収100%以上)】
桐生・戸田・多摩川・蒲郡・(尼崎)

「びわこ」と「大村」は頻繁に買ってるけどボロボロ。逆に伏兵だったのが「尼崎」だった。ちなみに尼崎はレディースレースのイメージがすげー強いんだけど調べてみたらそうでもない。何でか知らんが「尼」の文字に引っ張られてるのかもしれん。ただこれ買った回数が少なすぎて上振れしとるだけなので得意場からは除外する。

んじゃ次、成績が良い4場に何か共通点あるのか調べてみよう。

・桐生
最も北・かつ最も高所に位置する場。気圧の影響を受けやすい。気圧はモーターの出力に関係するゆえ、充分に加速のマージンが取れるダッシュ勢(アウト側ね)に有利。事実、データ上ではインの1着率が全国のボートレース場でも低め。

・戸田
狭い水面を斜めに走るコースが特徴。なんとその狭さは日本一。バックストレッチ側に斜めだったらわかるんだけどスタンド側にグイッと曲がっとるので、イン側が超不利。データ上でのインの1着率は全国でも屈指の低さ。同じくイン勝率が激低の「江戸川」「平和島」と併せ「ダッシュ有利」代表格の場だ。

・多摩川
広くて静か。クセがなく荒れずらいとされる場。バックストレッチ側がめっちゃ広いので全力での旋回可。ゆえにデータ上ではこちらもややダッシュ勢有利。というか戸田・江戸川・平和島を除けば全国でもイン勝率はかなり低い方らしい。

・蒲郡
全国でもトップクラスに人気が高い場。人気の秘密は多摩川と同じく静水面・かつバックストレッチ側が非常に広いので全力旋回可である点。さらにピットからの距離も長いので進入争いも起きやすいため展開が読みづらく「玄人好み」の場であるとの事。イン勝率は平均的だが、マクり向きのコースであるため4カドの勝率が高めである点に注目。ややダッシュ有利と言える。

はいもうこれ明らかですな。全部ダッシュ有利の場だ。つまりこの3月くらいからアウトばっか買ってるから、自然とダッシュ有利の場の成績が上向いとるわけです。めっちゃ分かりやすい。イン有利の代表格である「大村」の成績がズダボロなのもそのせいという事だろう。これもめっちゃ分かる。あと酒のせい。

なんや! ちゃんと分析したら結果でとるやん! と思った次第。あとダッシュ有利の場でパッと思いつくのが「江戸川」だけども、確かにオイラ、江戸川の成績も決して悪くはないんだよな。50レース近く買って的中率24%なので、これはオッズ負けしとるだけであると言える。

というわけでオイラと場の関係の分析結果。

・東が勝率高い。
・ダッシュが強い場も良い。
・大村はもっと慎重に。
・平和島どした。

以上になる。というわけで今週までの成績ドン!

【今回の収支(1/1~7/6)】
購入金額 309,300円
払戻金額 180,910円
収支 -128,390円
購入舟券数 363R
的中舟券数 78R
今期的中率 22% → 21%
今期回収率 60% → 58%

回収率が危機的状況ナウ。通年で58パーは不味すぎる。どうしたもんかこれ……。梅雨こええ……。

(挿絵:武尊)

著者プロフィール画像
あしの

浅草在住。猫とホラー映画とパチスロを愛する39歳。パチ7にて『インタビューウィズスロッター』連載中。『5スロで稼げるか?』(www.5suro.com/blog)の中の人。ボートレースはからっきし初学者ですが、自分自身で楽しみながらその面白さをお伝えしていきたいと思います。

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